>> TREND-ANTIQUE >> [ * La Musica moderna al Palazzo d'Inncichi ]
ここでは、イッンチーキ宮廷における21世紀初頭の音楽受容について、当時の報告や論説など、貴重な歴史的資料を収集しています。
... この、テクストの記憶装置としての音楽について、彼は、これに続く章で、次のように書き記している。
『 ... ここで私が指摘したいのは、テクストを記憶する技法としての音楽の在り方である。これは特に教会でのラテン語の作品によく当てはまる。音楽は、その瞑想を通じてテクストを心の中に視覚化し、その展開の順に言葉を配置して、その言葉の1字1句を記憶するために存在する、と考えられるのである。音楽は、第1義には、記憶のための修辞的装置であり、音楽の美しさは、あくまでその効果を高める装飾であるに過ぎない。... 』
もっとも、この方法の対象が、聖書の本文やその他の文学的・哲学的なラテン語作品ではなく、聖歌として定められた特定のテクストだけに限られたことを考えると、散文的な大量の文章の記憶には適さないことが分かる。
こうした音楽は、記憶に優れた学者向けではなく、あくまで一般の多人数の参加者向けのものであり、それゆえに、典礼書に定められた特定の同じテクストが、記憶への "刷り込み" のために繰り返し作曲され、演奏された。...